現在の会社や自身のキャリアについて、不安や不満を抱えて日々悶々とされている方がどのくらいおられるでしょうか?
十分満足していて、日々充実しているという方は問題ないと思います。むしろ、一番良い状態でしょう。しかし、不安や不満があり、今の会社を辞めようかどうしようかと考えている方もたくさんおられると思います。
本記事では、多くの方から取ったアンケートをもとに、どういった時に転職(退職)を考え、悩んだ時にまずどうすればいいのかということをご紹介したいと思います。
読者の皆様にとって、少しでも良いきっかけになれば幸いです。
目次
転職を考えるきっかけとなる7つの悩み
「今の会社を退職して、次の会社に転職しよう」と思うのはどんなタイミングなのでしょうか?
エン・ジャパン株式会社が8,600名から行ったアンケートから見て取れる転職のきっかけについて、回答の多かった7つの悩みについて以下見ていきたいと思います。
給与が低い
約40%もの方が自身の「給与」について満足していないと回答しています。「これだけ働いているのに手取りが低い」「残業代や休日出勤分が考慮されていない」「何年も給与が上がらない」など、様々な理由があります。
給与に関しては、直接生活に関わってくる部分なので、多くの方がネックに感じやすいところだと言えます。今の会社と自身の所属年次を考慮して、業界や世代の中で高いのか低いのか平均的なのか…。
まずは確認してみることが大事で、その上で次にどうしていくのか考える必要があります。
やりがいを感じない
給与の次に悩んでいる方が多いのが「やりがい」です。こちらも40%に近い結果となっています。「やりたい仕事ができない」「ルーティーンワークでつまらない」「思っていた業務内容と違った」など、こちらは仕事そのものについての不満が多く挙がっています。
今の仕事は本当に自分に合っているのか?合っていないのか?そういったことを考える中で、退職を意識するようになるのかもしれません。
まずは、今の仕事について、「自分のやりがいは何なのか?」ということを書き出してみて、しっかりと考えてみることをおすすめします。
会社の将来性に疑問を感じる
今の会社の将来性について疑問を感じている方も多くおられます。入社した当時は、業界としても企業としても市場が盛り上がっていたものが、5年、10年と経つ中で変わってくるということはよくあります。
少し前であれば50年も同一の事業でも続くような事業がありましたが、IT技術が加速度的に進化している昨今においては10年持てば良いという見方もあるくらい、移り変わりが早い世の中になってきています。
その中で、会社の将来性に疑問を持たれる方も多く、転職を考えられる結果になっているのでしょう。
人間関係が悪い
上司や同僚、先輩、後輩、スタッフの方など多くの方が関わってくる中で、「人間関係」という部分は切っても切り離せない問題です。一方的に相手が悪いパワハラ・セクハラ問題、どうしても苦手な人がいる場合など互いの価値観の違いによる相性などが関わってきます。
企業を選ぶ際に重視することについて問うアンケートでも、「人間関係」が上位に上がってくることを考えると、会社を変えたいと思うきっかけになることも納得できる内容です。
- 特定の人が合わないのか
- 企業風土や社風がもともと合わないのか
など、人間関係が悪いと思っている、もしくは人間関係が悪くなっている原因を知ることで、転職なのか居続けるのか知ることに繋がります。
残業や休日出勤が多い
「残業してもしっかり残業代が出る」「休日出勤した分の代休がしっかり取れる」など、福利厚生としてちゃんとしている企業であれば、不満としては少ないかもしれません。しかし、最近では「ブラック企業」のように、残業は多く、休日も出勤しているのに給与や休暇に反映されないなど、劣悪な就業状況の企業があとをたちません。
新卒で入ってしまうと、それが当たり前のように感じることもありますが、他の会社や業界の話を聞き、判断できるように心掛けることが重要になります。
人事・評価制度に不満がある
配属の部署や自身への評価について、「しっかり見てもらえていない/評価されていない」と感じている人もおられるのではないでしょうか。アンケート調査でも25%もの人がそれを感じています。
また、年齢別に見ると世代が上がっていくほどその割合が高くなっています。これは、長く会社に貢献しているからこそ、自身の実績への評価あるいは能力への評価が妥当ではないと感じることが増えるということがわかります。
正当に評価され、それが給与やポジションといった目に見えて評価されていることがわかれば不満を感じることもないのでしょうが、現実はなかなかそうはなっていないことが多いのかもしれません。
成長感がない
仕事にも慣れ、落ち着いてくると「成長に繋がっているのか?」と冷静に感じることがあります。もちろん仕事に慣れて業務をスムーズにこなし、アフターファイブを楽しみたい社会人の方は多いと思います。
しかし、仕事を通じて「成長」していると感じられなくなると不安や不満を感じてくるもの。こうなってくると転職への意欲が増してくるのもわかります。
悩んだ時にすべきこと
「このままこの会社にいても大丈夫なのか?」と考えるようになった時に、まずは以下の2つのことを実践してみてください。
- 自己分析をする
- 相談する/行動する
自己分析をする
悩んだ時はまずは自己分析をしてみましょう。
自己分析を行うことで、「何に悩んでいるのか?」「どうして悩んでいるのか?」「原因は何か?」など、自身が悩んでいることについて客観的に知ることができ、解決の糸口になります。
何について悩んでいるかがわかれば、転職すべきことなのか、今の会社でもできることなのか、また別の問題なのか…色々なことが見えてくるはずです。ですので、まずは悩みについて自身と向き合うようにしてみましょう。
相談する/行動する
自己分析は自身の内面を冷静に見ることと合わせて、「相談する/行動する」というのも一つの手になります。家族や友人でもいいですが、退職や転職といった内容はなかなか相談がしにくいもの。ここでは、転職エージェントに相談することをおすすめします。
自己分析や業界分析、企業情報、キャリアや自身の立ち位置など、プロであり第三者であるエージェントに客観的に意見を求めることは有効な手段です。転職すべきなのかどうなのかということも相談に乗ってくれるので、動いてみることも必要かもしれません。
まとめ
本記事では、転職や退職を考えるきっかけの悩みと悩んだ時にすべきことについて見てきました。多くの方が仕事をしている中で悩んでおり、自身のこれからについて不安や不満があると思います。
そんな時こそ、まずは冷静に自身と向き合い、糸口を探すようにしてください。焦ってすぐに退職してしまったり、あまり調べもせずブラック企業に転職してしまったりするのも後悔に繋がってしまいます。
一つずつ冷静に見ていき、自身のキャリアやこれからについてじっくり考えていきましょう。