日本を超え、世界的にもトップクラスの規模を誇る広告代理店『電通』の名前は誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。新卒採用での採用倍率は非常に高く、中途採用においてもそれは同様です。取り組める仕事は非常に大規模かつ、渉外力やクリエイティブ力などのスキルが大きく求められる張り合い・やりがいの大きなものです。逆にいうと、仕事で求められるクオリティは並大抵のものではありません。長時間労働に関する報道や、また管理職によるパワハラなどが大きく報道された時期も。
電通に転職したい!そう思っている方はビジネスマンの中にも多いと思いますが、電通が実際にどんな会社なのか?どんな条件で働くことができ、実際に働いている人は会社についてどう考えているのか…?などに関しては、本格的に転職活動をスタートするのに先駆けて知っておく必要があります。電通への転職を検討している方は、ぜひこの記事を参考にインプットしてみてください。
目次
電通の企業情報
電通の基本的な企業情報は下記の通りとなっています。
- 設立 :1901年7月1日
- 所在地 :〒105-7001 東京都港区東新橋1-8-1
- 資本金 :746億981万円(発行株数:2億8,841万株)
- 事業内容:「Integrated Communication Design」を事業領域としたコミュニケーション関連の統合的ソリューションの提供、経営・事業コンサルティングなど
- 従業員数:単体従業員数 6,921人・連結従業員数 62,608人(2018年12月末)
港区新橋に本社を構える電通、総合国代理店としての歴史は1901年まで遡ります。その長い歴史で培ってきた各メディアとのリレーションとクリエイティブ力で大胆かつ効果的な提案を強みとしています。
電通の事業内容・サービス
電通グループ企業理念「Good Innovation.」には、新たな価値の創造と変革を導くことを希求し、企業や組織のイノベーションを支えようとする意志を込めています。電通グループでは、経営・事業・マーケティングなどクライアントが抱えるさまざまな課題に応えるソリューション・パートナーのポジションにふさわしい、多様なサービスを提供しています。その領域は、社会、環境、生活者の変化に伴い、ソーシャル課題へのソリューションにも広がっています。
私たちは電通と聞くと広告会社としてのイメージを強く持ちますが、電通グループが標榜しているのはあくまでクライアントへの「ソリューション」です。単純な集客に貢献するわけではなく、その事業経営によりそうパートナーとして
広告代理店というのは基本的にはクライアントからアウトソーシングで仕事をもらうビジネスモデルです。ですので、ただ普通にその仕事をこなすだけではあまり意味がありません。その中で高いクオリティを発揮すること、そして集客課題を超えた経営課題まで解決してみせてこそ意味がある仕事であり、電通で求められるのはそういう仕事であるということをしっかりと認識しておきましょう。
東京五輪でも大きな影響力
電通は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会からマーケティング専任代理店として任命されており、世界的な大イベントに大きく関わることとなります。
また、サッカーW杯でのマーケティングにも大きく関わっており、スポーツ関連の大きなイベントに関わりたいと考える就活生・ビジネスマンにとっては電通は憧れの的と言えます。
電通の年収・給与条件
電通は広告代理店に限らず、日本企業全体の中でもかなりの高給取りということで有名です。四季報に記載の数字を参考にすると、電通の平均年収は「1,179万円」と非常に高い数字を示しています。
メンバーの間は残業代をつけることで固定給にかなり上乗せされて年収が高くなる傾向になり、管理職になってくると安定して年収1,000万円を超えてきます。
電通の福利厚生
電通の新卒採用サイトに記載の福利厚生に関する情報は、下記の通りとなります。
- 各種社会保険完備
- 年間休日120日以上
- 教育・研修制度が充実
- 時短勤務制度あり
- 産休・育児休暇取得実績あり
- 完全週休2日制
- 電通健康管理センター利用可
基本的な福利厚生制度は揃っています。ただし、銀行やメーカーなどに多い社宅制度・住宅手当制度などはないので、住居関係に関しては自分で負担することを前提に考えておきましょう。
電通の口コミ・評判
電通の口コミ・評判をいくつか見てみましょう。
電通と言えば「過労死」事件が大きく報道されたり、有名ブロガーのはあちゅう氏によるパワハラ告発などネガティブなニュースも一時期続きました。実際、仕事の長さやハードさは口コミでも見て取れますが、一方で仕事のやりがいや給与条件に関しては一様に満足度が高いようです。
電通の募集職種・求人
電通の採用ページを確認したところ、通年採用は「デジタル事業領域」と「その他事業領域」とで分かれています。
デジタル領域での募集要項は下記の通りとなっています。
- デジタル広告領域におけるメディアプランニング業務
- デジタル広告領域におけるコンサルティングおよび広告運用業務
- データ分析に基づく統合マーケティング戦略立案業務
- データ分析に基づく広告配信や各種ソリューションの提案業務
- AI、機械学習などを活用したプラットフォーム / 事業開発業務
- 関連するシステムおよびツールの開発
一方で、「その他事業領域」に記載の募集要項は「3年以上の業務経験がある方」という非常にシンプルなもの。逆に、このような記載だとどういった人材を求めているのかが見えにくいため、転職サポートに強みのある転職エージェントに選考対策をよくよく相談した上で実際のエントリー・選考を進めていくのがよいでしょう。
電通への転職を成功させるためのポイント
電通はここまで紹介してきた通り、その仕事内容、給与条件が非常に魅力的であるため中途採用市場でも人気が高く、入社難易度はかなり高いと言えます。
一方で、電通の目指す海外進出やデジタルマーケティングの強化などと、自身の経歴・スキルがマッチする場合には十分にチャンスがあるので、転職を検討するのもありでしょう。ただし、細かい選考対策にはプロである転職エージェントに相談するのがベストです。ここからは、おすすめの転職エージェントをご紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴は、求人総数の多さがまず挙げられます。ネームバリューが強いので、転職検討者にとって安心感があるのはもちろんのこと、人材を探している企業側もリクナビに求人を預けたい…という考えになります。
リクルートグループはもともと求人領域から始まった会社なので、リクルートエージェントやリクルートキャリアのような人材領域には特に力を入れています。転職エージェントの転職検討者へのサポートも充実しているので、電通のように転職難易度の高い企業を受験する際には、頼りたいエージェントということができます。
doda
『doda』はパーソルキャリアという会社の運営する転職エージェントです。深田恭子さんのCMもよく放送しますので、名前だけは知っている…という方も多いのではないでしょうか?
職務経歴書や面接対策などの実践的な選考に関するアドバイス・サポートも充実しているので、転職エージェント検討の際には真っ先に候補に上がってくると言ってよいでしょう。リクルートエージェントと同様に総合型・大手の転職エージェントですが、その分転職検討者にとっては安心感のあるエージェントということができるでしょう。
パソナキャリア
人材派遣事業を手がけるパソナキャリアは、リクルートエージェント・dodaに比べると求人数は劣りますが、その分転職検討者、特に「キャリアアップを志向している」方へのサポートを徹底しています。
アピールポイントにも記載されいますが「年収UP率は67.1%」となっており、より良い条件での転職を実現するだけのマッチングサポートと、企業側への給与交渉への強さが見て取れます。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、ここまで紹介してきた転職エージェントに比べるとはっきり言って求人数では見劣りします。
ただし一点特徴があり、新卒採用メディアとしての「マイナビ」での企業との結びつきを生かし、第二新卒・既卒への求人紹介で強みを発揮することができます。ですので、左記に当てはまる方、もしくは20代でスキルにはまだちょっと自信はないが、早い段階での電通への転職を検討している…という方は、ぜひ活用してみてください。
まとめ
転職活動は、ひとりでは難しい部分、そして精神的にも苦しい部分があります。それは、難関企業への転職を検討する場合により一層顕著となります。ですので、転職サイトを一通り見た後は転職に関するプロである「転職エージェント」をうまく活用しながら進めるのが良いでしょう。
電通は世界的に見ても大きな総合広告代理店、取り組む仕事のスケールは非常に大きく、入社後の成長を期待することができます。ぜひ、いい形で選考に臨めるよう、頑張ってみてくださいね。