私は過去にプログラミングスクール3校と、無料のプログラミング学習ツールを2つ経験しました。
そんな私がいまだに確認用に使う教材が2つ
- 「Progate」
- 「TECH::MASTER」(TECH::CAMPの教材)
です。
この2つの教材が非常にわかりやすく、プログラミングができるようになった今でも確認するために使用しています。(※ただし、「TECH::MASTER」はプログラミングスクールである「TECH::CAMP」に通う必要があり、また卒業後の公開を制限している可能性がありますのでご注意ください。)
何がそんなにいいのか?本記事では、そのうちの一つ「Progate(プロゲート)」について記載したいと思います。(※以下記載を「Progate」に統一)
目次
「Progate」の魅力
魅力が色々ありますので、まずはざっと書いてみます。
- 無料
- 煩わしい設定が不要
- 説明がわかりやすい
- 単元毎に演習があり、実際に手を動かせる
- エディタ、ターミナル、ブラウザを一画面で表示でき見やすい
- 実際の開発時に出るエラーなども表示される
- キャラクターがかわいい
- レベルやランキングなどゲーム感覚で進められる
- コミュニティーとしても活用できる
ざっと書きましたが多いですね。色々なスクールとかにも通いましたが、魅力を書くときに出てくる項目ってざっと4〜5個くらいのイメージなんですが。それだけ、学習ツールとしてユーザーにとって魅力があるということですね。
では、一つずつ詳しく見ていきます。
無料
なんと言っても無料で学習を始められることが大きいですね。スクールなどに通う場合、月々10万程度で3ヶ月プランとかが多いので、いきなりそこに飛び込むことを考えればかなりのメリットとなります。
無料会員とプラス会員の違いですが、
- 無料会員:「HTML初級編」「Ruby基礎編」など、基礎レベルの17レッスンの学習が可能。
- プラス会員:Progateで公開中の全70レッスン、基礎から実践まですべてを学習できる。
となり、プラス会員だと応用編まで深度のある学習が可能ということになります。ただ、プラス会員になったとしても980円/月なので、正直めちゃくちゃ格安です。
煩わしい設定が不要
ここ、かなり重要です!
「なんだ設定か…」と思われた方、設定って馬鹿にできないんですよ…本当に。インターネットの普及もあり、最近は検索で調べたりネットで見れる教材等も増えてきたので、昔程ではないと思いますが、「環境設定で9割が挫折する」みたいな噂が出るほど、最初のところでつまずくことが多くありました。
理由は割愛します(書き出すとごちゃごちゃになりそうなので…)が、環境設定が煩わしいということをご認識いただければ大丈夫です。そして、「Progate」ではそういった煩わしさが無く、学習をスタートできるということです!
説明がわかりやすい
説明がわかりやすいのも、初心者にとっては魅力的ですよね。
画像は実際に「Progate」内で使用されているスライドの抜粋です。一枚ずつスライドになっており、読み進めていく形になります。見て頂くと分かる通り、一枚辺りの内容や文字がそこまで多くないのがお分かり頂けるかと思います。これだけ簡潔にしてもらえると、進めていく速度も遅くならず、学習を進めていく上で非常にモチベーションが保ちやすいポイントになります。
単元毎に演習があり、実際に手を動かせる
「Progate」内では各演習について、それぞれが章毎に分かれています。
また、各章で学んだ知識を確認するために、演習問題も用意されています。
この演習では、実際に手を動かして課題を進めていきます。画面左に見えている部分が演習する内容になります。どういう手順で進めればいいのかも、ここを確認しながら行えるので、迷わずに進めることができます。
エディタ、ターミナル、ブラウザを同一画面上で表示でき見やすい
上記の演習画面を見ていただければ分かる通り、エディタ、ターミナル、ブラウザが同一画面内に置かれていることが見て取れると思います。
演習画面の構成として、
- 左部:演習内容
- 右部:エディタ、ターミナル、ブラウザの表示場所
となっています。
同一画面内にあることで見やすくなりますし、作業もしやすくなるので、ユーザーとしてはかなり使いやすい仕様となっています。
エラー内容も分かりやすく表示される
エラー内容についてもどの部分で作業が止まっているのか、丁寧に表示してくれます。上画面のようにサーバーが起動されていない場合は、「rails server(= rails s)」を実行するように促してくれます。
実際に開発を行う際は、エラー表示も基本的には英語になりますが、どういったことでエラーになるのか、最初は確認しながら進めるという意味でも分かりやすくて良いのではないかと思います。
キャラクターがかわいい
文字だけずらっと並んでいる教材より、キャラクターやイラストなどかわいさが出るようなものがあるだけで、説明なども読みやすくなります。「Progate」ではかわいいキャラクター達が何度も出てきますので、楽しみになりますね。
レベルやランキングなどゲーム感覚で進められる
各演習をクリアしていく度に、経験値が付与され、自身のレベルがどんどん上がっていきます。ゲームなどをされる方ならイメージしやすいと思いますが、自身のレベルを上げて、より難しいステージに上がっていく感覚は楽しいものです。
また、ランキング機能もあり、登録ユーザーがどの程度まで学習をしているのか、分かるようになっています。一人で学習するより、ライバルがいる方がモチベーションも上がるのではないでしょうか。
コミュニティーとしても活用できる
「Progate」では、登録ユーザー同士が繋がれる機能として、「友達申請」も可能です。プログラミングという分野を通して、同じく学習している仲間と繋がれる貴重な経験になります。
是非とも活用してみてください。
「Progate」におすすめな人=初心者
さて、ここまで「Progate」の魅力についてお伝えしてきましたが、実際どんな方におすすめなのか?
答えは「初心者の方」です。
特におすすめの人は、
- これから始めたい人
- 勉強はしたいが費用が気になる人
- 少し触ってみたけど続かなさそうだと感じている人
- 挫折した経験のある人
- 参考書だと睡魔に襲われる人
などなど。
上記のような人達には特におすすめの学習ツールになります。わかりやすい且つ費用を抑えられるので、精神的にもストレスになりにくく、続けやすい環境だと思います。
「Progate」をおすすめできない人
おすすめできないというと少し語弊があるかもしれませんが、初心者以上の方だと少し物足りない可能性があるかなと思います。いわゆるオリジナルアプリの制作などだと、「環境設定」であったり「設計」であったり、より深度を求める部分も多いかと思います。そういった場合は、プロに直接聞いたりできる環境=スクールなどを選ぶ方が近道になったりもしますので、ステップアップを検討されることをおすすめします。
個人的には以下のスクールがおすすめかなと感じます。
基礎をしっかり定着させつつ、オリジナル制作に入りたい人
「TECH::CAMP」は教材がかなりしっかりされており、基礎知識の定着を図りつつ、オリジナルアプリ制作に入っていきやすいスクールです。デメリットとしては、基本的にはオリジナル制作を押しているスクールではないのでプロと二人三脚とまでは行かず、「設計」部分などで回答できるメンターが多いかは少し悩ましいところ。
「TechAcademy」は教材がわかりやすく、オンラインで完結できるスクールです。基本プランとして基礎学習〜オリジナル制作まで入っているので、目的がはっきりしており、メンター陣もプロのエンジニアばかり。デメリットとして、オンラインのみなので直接聞いてという部分で少し抵抗がある方もいるかもしれません。
プロのエンジニアと二人三脚で作っていきたい人
「TECH BOOST」は基礎〜オリジナル制作までを基礎カリキュラムとしているスクールです。メンターは全員プロのエンジニアなので、オリジナル制作部分でも聞きやすい環境になります。デメリットとしては、教材がそこまで丁寧ではないので、「基礎はもう大丈夫だから、オリジナル制作で力を伸ばしたい」といった方に合うようなスクールになります。
これからプログラミングを学ぶ人に向けて
最後に、これからプログラミングを学ぶ方に向けて、私なりに感じたことを以下に記載します。
まず、結論から言いますと…
「まずはProgateから学習を始めてみてください!」
です。
こんなことを言うとスクールの人達に怒られるかもしれませんが…(笑)。色々経験した中で感じたことなので、そこまでズレていないと思います。3ヶ月お金も時間も使ったのに全然身につかず学校を去る人をかなりの数見てきました。結局は個々人のやる気次第にはなってきます。
もしそうであるならば、基礎を安価に学んでから次のステップに行く方が良いと思いませんか?実際に作る時などに困ることが出てきますので、そこまで到達できるか、先に確認しておくのは非常に大事なことかなと、個人的には思います。