聴き放題からコイン制に変わった「Audible(オーディブル)」は本当に改悪なのか？

2018年8月28日、Amazonが提供しているオーディオブックサービスである「Audible(オーディブル)」のアップデートが行われ、既存ユーザー及び新規ユーザーの注目を集めました。

というのも「聴き放題からコイン制への変更」という大きな変化があったからです。アップデート以前は「月額1500円で聴き放題」であったのに対し、アップデート以降は「月額1500円で1コイン付与」という内容になりました。

これを見ただけでも正直「たしかに改悪だ…」と感じる方も多いと思います。私もそう思いました…(笑)

それでも私が使い続けているのはなぜなのか？そのわけをお伝えしたいと思います。もし、これから登録を考えている方がいれば、考えの一案として参考にして頂ければ幸いです。

「Audible(オーディブル)」とは？

そもそも「Audible(オーディブル)」とは、本を音声で耳から聴くサービス＝「朗読」を聴くサービスです。体を自由に使うことができるので、通勤や通学、運動中や家事など、いたるところで本を楽しむことができます。(※以下「Audible」と記載を統一)

「Audible」はAmazonが提供しているサービスで、20万冊を超える本の朗読が可能。月額1500円で利用ができるいわゆる「サブスクリプション」サービスです。

2018年8月より「聴き放題」→「コイン制」へと変更

もともと「聴き放題」であった「Audible」ですが、2018年8月28日から「コイン制」へと変更になりました。この変更に伴い、毎月1コインが付与され、聴きたい本と交換するような仕様へと変わったのです。

コインは付与された日から6ヶ月間有効で、当該月に使用しなかったとしても、6ヶ月までは持ち越しができるような仕様となっています。

新旧ルールの違い（2018年8月28日以前と以降）

さて、「改悪だ…」という声も多いAudibleのアップデートですが、実際はどのような変更が行われたのか、内容を比較してみたいと思います。

比較してみると、

• 「聴き放題」だと、解約後は読めません。
• 「コイン制」だと、解約後も読めます。

という部分が大きな違いのように感じます。

会員向けコンテンツとは？

ちなみに、新しく追加されましたコンテンツとして「Audible Station」が登場しました。

ビジネスの要約本から落語、お笑い、ヒーリングまで、バラエティ溢れる人気コンテンツを続々配信する「Audible Station」。会員なら、追加料金なしで楽しめます。

→引用：Audible公式ページ

「20分で聴けるビジネス書チャンネル」「World Newsチャンネル」「瞑想ヨガチャンネル」「落語チャンネル」などバラエティーに富んだラインアップであり、更新されるのを楽しみにするという使い方もアリかなと感じます。

ルール変更は「改悪」なのか？

個人的には、一概に「改悪」だとは感じていません。

理由として、

• 解約後も残したい書籍が聴けること
• 返品交換で購入時のリスクヘッジができること
• 会員向けの追加コンテンツに期待感があること

などが挙げられます。

「Audible」は月額1500円と、他の月額サービスのものと比べても決して安くはありません。その為、ずっと使い続けるとは限らないので、聴きたい書籍を短期で聴きまくるといった使い方になる方が多いかと思います。

しかし、良い書籍はまた聴きたいと感じたり、自身のバイブルとして保存しておきたいと考える方も多いのではないでしょうか？私自身そういうタイプなので、解約後も書籍が聴けるのであれば一つ大きなメリットだと感じています。

かけた費用分がそのまま自身の資産として残るイメージです。

また、返品交換が可能なので、一度読んでみて「あれ？思ったのと違った…」ということにならずに済むのも有難い仕様です。ユーザーのことを考えているんだなという印象は受けます。※返品交換には制限があります。(後述)

会員向けコンテンツとして追加された「Audible Station」も、要約チャンネルやヨガ、落語といった新しいコンテンツもあり、今後の更新に期待感のある構成になっているかと思います。

返品交換について

上記で述べたように、「あれ？思ったのと違った…」という場合、返品交換の仕組みがあります。返品交換については、読んでからでも対応が可能なので、購入後に違ったとがっかりすることなく、安心の仕様になっています。

公式に何回を回数制限として設けているかは明示されていませんが、

• 8回程度まではアカウントページからの返品が可能
• 8回目以降はカスタマーサービスに連絡した上で返品が可能

「8回」が大凡の制限となっている模様です。なので、実質8冊分を毎月入手することができる…と考えてよいでしょう。

個人的には月8冊でも十分有難いなと感じます。

月額1500円は高い？安い？

個人的には「安い」と思います。私は普段、平日の移動時などにAudibleを活用していますが、

• 1日の平均移動時間が1時間程度、週で5時間程
• 1冊辺り5時間〜6時間の書籍が多い
• 朗読速度は1.5倍速
• 休日は土日で1冊聴く程度

こういった条件で使用すると、1ヶ月でだいたい7〜8冊程度聴けることになります。

電子書籍や紙の本を購入するにしても1冊辺り1000円〜2000円を考えれば、7冊聴いたとしても、1500円は十分に元が取れているなと感じます。

ですので、個人的な意見としては「安い」という結論になります。

まとめ

「聴き放題」から「コイン制」に変わり、「改悪」だと言われているAudibleですが、変更に伴い、Audible側としても既存ユーザーまた新規ユーザーにとって、メリットのあるサービス提供を考えているのだろうという印象は感じます。(そうでなければ、大凡8回もの返品交換対応はなかなかできないと思います。みんながやり過ぎると厳しくなる可能性もありますが…)

ですので、もし登録を悩まれている方がおられましたら、一度試しに1ヶ月だけでも使用してみてはいかがでしょうか？おそらく損したということにはならないと思います。

私の経験した内容が少しでもご参考になれば幸いです。