志望動機の書き方の基本は新卒も転職も変わらない?

Sponsored Links

就職活動・転職ともに志望動機の書き方に悩む事はよくあることではないでしょうか。今日は大学キャリアセンター・人事・エージェント経験のある佐々木さんに志望動機の書き方について聞いてみました。これから志望動機を書かなくてはならない方は要チェックです。

材料を集めが大切

志望動機を書くためには下準備として5つの材料を押さえておけば大丈夫です。

  1. 商材(サービス)は何か
  2. 顧客はどんな層か
  3. HPから感じ取れる会社文化
  4. 働いている人たちはどんな人たちなのか
  5. 自分の過去の経験

大丈夫とはいえ、馴れない情報集めはかなり骨の折れる作業です。学生や転職者からの相談でよくあるのが商材を見てもイメージがわきません(特に無形商材)過去の経験で活かせることがないですと言う2点です。

この2点に関して、一生懸命情報収集して考えた結果わからないであれば、キャリア支援員としてもエージェントとしても手を貸しますが、一生懸命取り組んだ結果わからないということであれば、もしかしたらその企業に合っていない(難易度が高すぎるのではないか)と疑問に思うので、自己分析などの振り返りをしたりもします。自分にとって何が合っているのか、どの職種・業界であればイメージがもてるのかを考える必要があります。『手を貸す』と言う表現をしましたが、あくまでも受けたい業界・職種を理解するための手助けとして安に情報を提供するのではなく、自分の力でどこまで理解が深められるかに注目します。情報をインプットし、アウトプットできないようであれば他の業界・職種を一緒に探します。

一方で、情報収集自体どうして良いかわからないと言う人も中にはいらっしゃいます。このタイプは就職活動・転職活動にとどまらず社会に出た時が心配なので、支援する側としては相当注意をします。例えば、働くと言うことに対してどれほど興味を持っているのかということ。未経験で何かしたい!と本気で思うのであれば、当然未経験ですから、それそれなりに情報を収集して理解しようという努力をするはずなのですが、未経験だからわからないに気持ちが留まってしまうと、『そもそもやる気がないのでは』と言う疑問が生じるので、就活・転職活動自体を本人に問うとことから始めます。

志望動機を書く材料集めは、自分の就職・転職に対する意識の確認でもあります。もしこの5つの材料に対してしっかりと情報を収集できるくらいの力・時間が確保できないのであればそれはまだ、就職・転職のタイミングを迎えていない表れなのかもしれません。

佐々木さん、結構最初から厳し目な発言ですね。ただ、仕事を選ぶということはまさにそういうことなんだなと思いました。仕事をするのは自分なので商材を見てもイメージがわきません(特に無形商材)過去の経験で活かせることがないですといって支援員やエージェントに相談するくらい生半可な気持ちではいけないということですね。

5つの材料について

1.商材(サービス)は何か

商材を知り、商材との関わり方を考えることによって、業界と職種を理解することができます。買い物をする時、よくわからないものを買いたいと思わないのと同じで、商材をよく理解できないということであれば携わるべき仕事ではないかもしれないです。また、面接は、その商材に携わっている人(面接官)に会うということになるので、少なからずとも、会う人が何をしている人なのか理解をして会わなければ失礼なことになります。

志望動機を考える上で商材を知ることはある意味、受ける企業に対して敬意を払うようなものかもしれないですね。

2.顧客はどんな層か?

例えばなのですが保育士と弁護士を比べてみましょう。保育士は子供を相手にするので、子供に怖がられないようなイメージの人物像であることが大切です。弁護士は広範囲ですが大人でかつ、ある程度費用を払えるような人から依頼を受ける仕事なので、信頼できたり、案件を依頼するにふさわしいイメージであることが重要です。顧客を考えれば、どんな人である必要があるのかが見えてきます。それをイメージした時に、自分はそういう人物だもしくはそのようになりたい/なれるという人物像であれば良いと思います。もしかけ離れていたり、自分には表現が難しいということであれば他の仕事を検討した方が良いかもしれません。

3.HPから感じ取れる会社文化は?

ここで陥りがちなのが本当のところはわからないというマイナスな印象を持ち続けて会社を知ろうとすることです。就活時よりもすでに就労経験があり、HPにはこう書いてあるけど、実際はこうだったからなという気持ちを抱いてしまった転職時に多いです。皆さんに一つ考えていただきたいことは、HPとは何かということです。HPはいわば広報です。世の中の人に会社を知ってもらうため、そして会社名を知った時にどんな会社かをHPで知らせます。ということは、そもそもいいことしか書いていないのが当たり前なのです。そう考えると、会社が世の中からどうみられたいと思っているのかを知ることができること、それがHPです。もしその会社が実際そうではなかったとしても目指している雰囲気・文化です。それを理解していること・そして体現できそうかどうかということが重要になりますので、しっかりとHPをみておきましょう。

また、面接ではHPなどをしっかり見ているということが見受けられる節があると、会社にちゃんと興味を持っているということを感じますので、興味関心を持っているというアピールをするという意味でも見ておく必要があります。

4.働いている人たちはどんな人たちなのか

働いている人たちがどんな人なのかを知ることは自分との相性を確かめる為に必要です。自分が苦手なタイプの集団なのか、それとも自分と似ているタイプの集団なのかということを知っておくとその企業を受けるかどうかの判断にもなりますし、自分と違うタイプの集団だけど、そういう人になりたいという気持ちがあればその人たちを知ることで、自分に足りていないものはなんなのか、満たしているものはなんなのか自己分析を深めることもできます。企業のホームページに載っている社員紹介や、Wantedlyで社員として登録している人たちをみるのも良いでしょう。

5.自分の過去の体験

1〜4の材料集めが終わったら、今度は自分の過去の体験からエピソードをかい摘んでみましょう。ここでは1〜4の材料を集め終わっているかどうかが肝です。皆さん、自分の体験からアピールになること強みになることを自己PRや志望動機に盛り込んで添削お願いします!と私の元にやってきてくれるのですが、自分が思うアピール・強みを書いても残念ながら企業から興味を持ってもらえる内容になっていないことが多いのです。

企業に興味を持ってもらえる内容は何かというと、活躍のイメージがある内容をかくことです。受ける企業で活躍できる人物像を描くためのアピール書けるかどうかは、その企業をいかに知り、想像できているかがポイントです。自分と関わる顧客はどのような人でどのように対応することが好ましいのか、企業はどのようは風潮を持っていて、どのような人物がたくさんいるのかを理解し、いかにそこにふさわしい人物かを想起させることが重要なのです。よく、転職を恋愛に例えられることは鉄板ですがまさにそれです。企業(面接官)にとって、理想の恋人に感じてもらうこと、それが採用の近道です。

 

文章の書き方に気をつける

志望動機を書くにあたり必要なことを色々と伝えさせていただきましたが、人事の中には内容はほとんどみていない方もいらっしゃいます。では職務経歴書の何をみているかというと、相手に伝わりやすい書き方ができるかどうかです。

フォントなど揃えるべきところが揃っているかどうか

とっても簡単なところですが、全角・半角が揃っているか、西暦と和暦が混合していないかなど細かいところをみています。また、みなさんがよくご相談されるのはフォーマットはどんなもを伝えば良いかです。どんなもを使っても良いのですが、パッとみたときに整理されているように感じられるフォーマットを使用するのが良いでしょう。転職回数が多かったり、プロジェクトをいくつもご経験されているような経歴の方と、そうでない方とでは文章量が全く異なりますので、選ぶべきフォーマットも異なります。リクルートエージェントさんが出しているフォーマットが充実していて参考には良さそうですので、ぜひみてみてください。

公式HP『RECRUIT AGENT』

文章の構成

志望動機や自己PRといった少し長めの文章では、構成がしっかり成り立っているかなどをみています。志望動機は、動機となるものが浅いものではなく深いものかどうか。例えば『貴社のミッションである●●に非常に共感いたしました』というものが志望動機であれば、なぜ共感したのか根拠が必要です。自己PRで『私の長所は●●です』というのであれば、なぜそこが長所と感じているのかの理由が必要です。また大体の文字数としては300字前後が目安ですので、その中でいかに上手に表現できるか、語彙力が試されます。

結論

情熱と過去の体験が大切

就職でも転職でも仕事に就くには、それなりの覚悟が必要です。また、就職・転職の準備として収集する情報は、情熱のかけかたによって量や質が変わってきます。もし情報収集をする中で、これはあまり身が入らないやこっちの業界についてはサクサク収集が進むということがあればそれは自分の向き不向きの目安にもなるかもしれませんので、注意してみてください。もしも情報収集段階で、気持ちが入らないということであれば、本当に今仕事に就くこと・変えることが妥当なのかどうか、もう一度検討する必要があるかもしれません。何をするにもそこに情熱があるかどうかということは選択をする上で一つの指標になると思います。

もう一つ、大切なのは自身の過去の体験です。大した経験してないから・・・と過去を振り返ることを拒絶してしまう方は少なくないのですが、これまで生きてきた全てが自分を表す素晴らしい経験です。特別な体験をしていなくても良いのです。自分の価値観が現れている体験や、受ける企業・職種を想起できる体験はどのようなものか、しっかりと過去を振り返り、自分と向き合い、どのような体験をしてきたのかふさわしい一齣を抜粋します。そのことにより、自己PR・志望動機に説得力を持たせることができます。

また、どうしてもふさわしい体験を表現できないという場合には、実現したいことや想いを伝えることです。前者と同様になりますが、情熱は自分に対しても、伝えた相手に対しても原動力になります。ぜひ想いを伝えるということを忘れずに志望動機を書いていただきたいと思います。

Sponsored Links

「女性にしか聞けない」「女性だから教えたい」
が、叶う場所。

 

 

Soeur(スール)は、女性同士がキャリア・人生を語る
就活・転職相談プラットフォームです。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です