ESがうまく書けない!
うまく書けない理由はこんな感じ。
- ESに書くための材料集めが不十分
- 自分の強みを結果で表現しており根拠が抜けてる
- 文章力の問題
例えばガクチカ。
所属しているゼミでコンテストに参加したことです。議題は「コロナ禍に見るミクロ経済動向」です。参加者が大学院生がほとんどという情報があったため、大学院生と競えるような情報や知識を、どのように収集するかということがとても難しかったです。そこで、所属しているゼミの教授のみならず、著書やセミナー登壇をおこなっている様々な専門家・教授などにインタビューする期間を設け、約1ヶ月間で30件のインタビューに成功、その後3ヶ月にわたる分析・資料作成をした結果、コンテストをやり切ることができました。
上記の文章を例として進めていきます。
例文からも学生時代に力を入れたこととして立派な内容です。しかし、もっともっと良くできそうなので、そこについて触れていきます。
ESに書くための材料集めが不十分
そうなのです。
よくありがちなのが、テーマはしっかりと選べているのだけれど、それについての材料集めが不十分な場合が多いです。集める時の大きなポイントは下記が常に対(つい)かつ背景・理由がセットで準備できているかどうかです。
定量・定性
事実(事柄)としての定量的部分
自分の気持ち・性格が現れる定性的部分(なぜそんな気持ちなのかもセットで)
マイナスとプラス
マイナスな事柄もしくは気持ち
プラスな事柄もしくは気持ち(なぜ?どうやって?もセットで)
文章を書くときは、テーマが決まったらまず材料集めです。テーマが決まらない場合も材料になりそうな経験をひとまずどんどんキーワードや箇条書き程度で書き出していく方法でも良いと思います。
材料集めをする場合、上記に注意するとガクチカや自己アピール文を作成するときに組み立てやすいかと思います。
ガクチカ文章例の材料集めを見直してみるとこんな感じ
定量・定性
定量:所属しているゼミでコンテストに参加したことです。議題は「コロナ禍に見るミクロ経済動向」です。
定性:不安。プレッシャー。絶対に成功させたい!
なぜ:参加者が大学院生がほとんどというところから、難しそうなため。初めてリーダーという役割を担って、おそらく学生最後の参加となるコンテストだからということから。
マイナスとプラス
マイナス:大学院生と競えるような情報や知識がない
プ ラ ス:約1ヶ月間で30件のインタビューから情報収集
どうやって:所属しているゼミの教授のみならず、著書やセミナー登壇をおこなっている様々な専門家・教授などに直接アプローチをしてインタビューのアポイントを取り、ゼミのメンバーで手分けをしインタビューをしに行った。
上記の赤字2箇所は、例文の中に含まれていない内容です。
この準備をすることによって、面接官が本当に知りたいと思っていることを表現できるようになります。面接官はガクチカから何を読み取ろうとしているかというと、こんな感じかなと考えています。私は中途採用しか面接官をしていないですが、下記は見ています。中途採用だとすでに社会人経験もあるのでハードなスキル面も見ますが、新社会人となるとソフト面のみ見る感じになるかと。
ESは何のために書くのか=面接官に短い文章で自分を伝える
ということを意識して材料集めも行うと良さそうですね。
自分の強みを結果で表現しており根拠が抜けてる
私の強みは統率力です。ゼミ8人のリーダーとしてコンテストに向けて、さまざまな施策を立て、コンテストで使用するプレゼン資料を完遂することができました。
強みを語らなくてはならない内容で、上記のような文章を見たり、書いたりするケースがあると思います。この文章をあなたはどう受け取りますか?
私が添削時によくお伝えすることは
統率力=ゼミ8人のリーダーとしてコンテストに向けて、さまざまな施策を立て、コンテストで使用するプレゼン資料を完遂することができました。であっていますか?
このように、キーワードと文章を必ず=で結ぶ作業をしています。
さまざまな施策を立て→発想力、仮説思考力など
コンテストで使用するプレゼン資料を完遂すること→資料作成能力、コミット力
強みを統率力と置きたいのであれば、なぜ、リーダーに選ばれたのかという事実のエピソードが必要です。
- さまざまな施策を立て
- コンテストで使用するプレゼン資料を完遂する
上記はエピソードなので、発想力やコミット力の根拠になりますが、リーダーはエピソードというよりもリーダーになったという「結果」に過ぎないので、その過程を記載することで根拠を示すことができます。
下記のような文章であれば根拠とセットとなっており、自分の特性が伝わりやすいですね!
私の強みは統率力です。大学2年次より、先輩が不在の際にはリーダーシップを図り、積極的にまとめ役に徹していました。日頃からメンバー1人1人とこまめにコミュニケーションを取り、各々の性格を理解しようと努力しました。1年間そのように過ごした結果、周りからも自然とサブリーダーとして見られるようになり、自らも責任感や、チームを統率しようとする気持ちが培われました。
文章力の問題
これは自己判断では難しい部分かと思うので、周りの人に見てもらうようにしましょう。
文章が苦手だなと思う方は下記に注意してみてください。
上記5つのポイントが抑えられていない場合、稚拙な印象を与える可能性があるので注意して見直していくことが必要です。
では、
ESに書くための材料集めが不十分・自分の強みを結果で表現しており根拠が抜けてる・文章力の問題を見直した600文字以内で作成した文章がこちら。
「コロナ禍に見るミクロ経済動向」という議題のコンテストへリーダーとして参加したことです。8割の参加者が大学院生という、大学3年生での参加はとてもハードルが高いコンテストでした。取り掛かる際の課題は2点ありました。まず1点目は、「大学院生と競えるような情報や知識を、どのように収集するか」です。私は、8人のメンバー全員に繋がりがある教授のみならず、著書やセミナー登壇をおこなっている様々な専門家などにそれぞれアプローチするよう依頼しました。電話・メール様々な方法を用いアポイントを取り付け、約1ヶ月間で30件のインタビュー収集に成功しました。その後3ヶ月にわたり、メンバーの得意不得意に合わせた役割配置での分析業務・納期順守できるよう日々の細やかなコミュニケーション、また妥協せず何度も見直しブラッシュアップを重ねプレゼンテーション作成に取り組みました。2つ目の課題は「インタビュー内容を理解するためには高度な専門性が必要である」ということでした。しかし、諦めず探究し続けることで理解が充分に進み、自分達の言葉で語ることができるようになりました。その際にメンバー同士で成長を喜び合ったことは、とても印象深い出来事でした。また、結果として、コンテストでは受賞出来なかったですが、在学時にこのコンテストに参加し、完遂することができたことは、学生時代に力を入れたこととして貴重な経験となりました。
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