ビジネスマン、特にキャリアアップ・転職を検討している方だと「ストレングスファインダー」という診断の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?企業の研修で紹介・実施されるケースも比較的多いこの診断ですが、もともとはトム・ラス氏の「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」という本で紹介され、自己分析の手法の一つとして注目を集めるようになりました。
ただし、有名にはなったもののこのストレングスファインダーの診断結果をうまく活用できていない方、興味はあるけどいまいちどうやって利用すればいいのかわからない方はまだまだ多いようです。特にキャリアアップを検討している方にとっては自己分析の手法の一つとして大変有用ですので、そういった方たちのために、具体的にストレングスファインダーについてご紹介します。
目次
ストレングスファインダーとは
ストレングスファインダーの起源はアメリカにあり、コンサルティング会社である「Gallup社」が開発して始まりました。日本では上述した通り、「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」という2001年に発売・ベストセラーにもなった本のおかげで一気にその知名度を高めました。
自己分析ツールは様々ありますが、ストレングスファインダーの特徴は「自身の強みを知り、活かしていく」ことに重きをおいたツールであることにあります。ストレングスファインダーでは全34種類の資質の中から、受験した方に特にあてはまる5つの資質を示してくれます(34種類すべての順位を見る方法もあります。ただし、別途料金がかかります)。
34種類の資質の一覧は、上記の通りです。
自身の弱みを提示してくれる自己分析ツールもありますが、ストレングスファインダーは「自身の強みを引き出し・伸ばす」ことを基本思想としているため、弱みを示すようなツールではありません。
ストレングスファインダーの上手な活用方法
ストレングスファインダーは多くの人に利用され、その有用性も認められます。ですので、気軽にとりあえず使ってみる…というよりは、しっかりと「なんのために」受験するのかを意識する方がよいでしょう。
受験の目的は人それぞれだと思いますが、例えば
- 転職活動に向けて自己分析が必要だから
- 社内でキャリアアップをするために、改めて自身の強みを整理したいから
など、ビジネスマンの方が今後のキャリアについて考えるタイミングなどに、利用を検討するケースが多いのではないでしょうか 。そもそもで言うと、ストレングスファインダーは「仕事でより成果を上げる」ためのツールなので、社内での仕事への取り組み方に悩んでいる方ですとぴったりなことでしょう。
上述の理由に限る必要はありませんが、自分がなんのためにストレングスファインダー診断を受けようと思ったのか、その目的はきっちりと言語化できるくらいにしておくと、受けた後も受けっぱなしにせずに上手に活用できるようになります。
その意味で言うと、何かしらの目的に向けて自分で自己分析を行ってみた上でストレングスファインダーを使う…くらいのバランス感が良いのではないでしょうか。
ストレングファインダーの具体的な利用方法
それでは、具体的にストレングスファインダーの利用方法についてご説明します。
- 対象者:社会人・ビジネスマン
- 目的 :「仕事でより成果をあげたい」と考えるビジネスマンに寄与するため
- 特徴 :対象者の仕事で発揮される「強み」を示す
対象者は基本的に今勤めている会社でのキャリアアップを目指す社会人・ビジネスマンの方々と考えられており、学生や転職希望者をメインターゲットにしたツールではありません。
実際に受験するにあたってはまず「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」を書籍で購入し、巻末の綴込みに記載されているアクセスコードをストレングスファインダーの公式ページで入力すれば、受験することができます。このアクセスコードは一回のみ有効なので、中古本を買っても基本的に使えないことは留意しておきましょう。
アクセスコードのみ購入することも可能
書籍を購入してアクセスコードを入手する方法をご紹介しましたが、アクセスコードのみを購入する方法もあります。購入は公式サイトから行うことが可能です。いくつか商品があるのでわかりにくいかもしれませんが、上記の画像の左端のもの(Top 5 CliftonStrengths Access)を選択しかーとから購入すれば問題ありません。実際に受験するにあたっての流れは違っても、受験する内容は変わりないので、ご安心を。
ただし、自分の強みをすべて知る、つまり強みの1位から34位までを知ろうと思ったら、別途料金がかかります。自己分析を徹底的にやりたい場合は、そちらも検討してみるとよいでしょう。
ストレングスファインダー以外の自己分析ツール・サービス
ストレングスファインダーは自分のビジネス上で活かし得る強みを知るためのツールですが、転職活動や就職活動にあたっての自己分析は、用途とは少しずれます。もし「転職活動に活用する」ための自己分析ツールを探しているようであれば、リクナビNEXTで利用可能な『グッドポイント診断』を使ってみるといいでしょう。
グッドポイント診断
- 対象者:社会人・ビジネスマン
- 用途 :転職活動に向けた「自己分析」を実施するため
- 特徴 :対象者の仕事で発揮される「強み」を18種類のうちから5つ示す
転職サイトであるリクナビNEXTが運営しているので、グッドポイント診断は転職検討者をターゲットとした自己分析ツールと言えます。このツールでは全18種類のうちあなたに当てはまる5つの強みを示してくれます。ストレングスファインダーとは違い完全無料で受験することが可能なので、まずは一度気軽に自己分析を行ってみたい!という方にオススメです。
グッドポイント診断の詳細・受験方法について知りたい方は、下記の記事をご参照ください。
まとめ
ストレングスファインダー、ならびにグッドポイント診断についてをこの記事ではご紹介しました。キャリアアップを考えている方だと上記のような自己分析ツールは非常に有用なものですが、もし「今の職場でキャリアアップを」と考えているならどちらのツールも、「転職を通してキャリアアップを」と考えている方であれば、グッドポイント診断をまず受けてみるのが良いのではないでしょうか。
キャリアアップについて考えているなら、下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
自己分析ツールなので、転職を検討する方も利用するケースが多いですが、決して就活・転職対策のツールではないことは注意しておいた方がよいかもです!